子どもの時から、いびきに悩まされてきた40代の筆者。
最近になって夫から寝ている時に無呼吸になっているのではと
言われ、一念発起!
鼻中隔湾曲症の手術をしました。
その過程と結果を2回に分けてお話しします。
今回は第2回です。
第1回はこちら→http://satipika.net/855.html
鼻中隔湾曲症を治す手術とは 私の場合
鼻中隔湾曲症の手術は、個人個人の鼻の状態によってどういう手術になるかが
変わってくるようです。
私の場合、中学生の頃に交通事故で鼻をぶつけたことにより骨折をしていた可能性
があるらしく、今回の手術前の検査でそれが発覚しました。
つまり、普通の鼻中隔湾曲症の方よりも曲がり具合が強いということです。
それとは別にアレルギー性鼻炎持ちでもあります。
そこで、私の場合は、軟骨を抜いて鼻中隔を矯正する手術と、ちょこっと神経をいじって
アレルギー性鼻炎を軽減する手術を行うということになりました。
鼻中隔湾曲症の入院から退院までの経過
鼻中隔湾曲症の手術における入院期間は病院や本人の経過によって異なります。
私が手術をした病院では入院から退院までが何もなければ5日間という病院でした。
県内にはその手術を手掛ける病院が3つあり、あとの二つは大学病院と国立病院
だったのですが、後者の二つは入院期間が7日間と言われたので、紹介してもらうときに、
最短で退院できるこの病院を選択して紹介してもらいました。
何かあれば入院期間はのびますが、その何かというのは出血がいつまでも止まらなければとか
そういう場合だと言われました。
入院1日目
午後2時半ごろ入院し、まずは部屋の整理やら入院手続きやらをして、夕方ごろ
一度先生の診察がありました。夕食は普通にとり、シャワーもしました。
2日目の朝九時半から手術で全身麻酔の予定でしたので、午後10時以降は絶食絶飲となりました。
入院2日目
手術日につき一日絶食でした。当然朝食は出ず、朝7時半過ぎには麻酔の準備とい
うことで、病室にて点滴を開始しました。
全身麻酔なので、術中に何かあったときのために、家族の誰かに居てもらわなければなりません
でした。
9時半の手術開始に向け、手術室へ移動し、下着等をはずして、手術着に着替えました。
家族は、家族待合室という手術室近くの部屋で待機させられました。
手術室に入り、ベッドに横になると、麻酔担当医が来て挨拶をし、点滴の中に麻酔を入れて
いきます。と言われました。返事をした直後から、ずっしりと体が重くなる感覚になったか
と思うと深い眠りに入りました。
目が覚めたときはもう、手術は終わっていました。
麻酔がまだ完全にきれていないため、その時点での痛みは全くありませんでした。
家族に会い、ベッドのまま病室へ移動しました。
最初のトイレはふらつきがあるかもしれないので、看護師が付き添うから呼んでくれと言われ
ました。
家族から、手術開始後に副鼻腔炎があるのでその手術を追加しますので、少し手術時間がのび
ると言われたから、2時間予定の手術が2時間半になったと聞きました。
鼻には大きな綿球がいくつもいれられており、けっこう腫れていました。
鼻血は止まらず、綿球を何度も何度も替え、少し眠って時間がたつと枕が鼻血で汚れることも
あり、絶え間なく出る鼻血でほとんど眠れませんでした。
夜中に点滴がはずされました。
痛みもあるので、痛み止めを2回飲みました。
入院3日目
朝食が術後初めての食事でした。食事内容は最初から通常食でした。両方の鼻から出る鼻血
は食事中も止まりませんので、ティッシュで拭きとりながらの食事で、綿球を鼻いっぱいに詰めて
いるので当然においもしません。
朝診察が一度ありました。診察室では、綿球を一度はずし、中の様子を確認し、薬を注入して
鼻血を吸い取るといったことを行われました。
横になっても起きても鼻血は出続けました。綿球を一日に何度も替え、ゴミ箱はあっという間に
ティッシュの山になりました。
枕を汚すので、ベッドパッド(使い捨てタイプの70センチ×40センチくらいの吸水シートを枕に
敷いてもらいました。
術後初めてのシャワーを浴びました。体が暖まらない程度に軽く浴びて下さいと言われ、シャ
ンプーは鼻を濡らさないようにしながら、家族にしてもらいました。
入院4日目
朝、一度診察がありました。順調なので予定通り明日退院と言われました。
鼻洗い器を売店で購入し、朝晩鼻を洗うように言われました。
私の鼻の奥に入っている綿球は水に溶けるタイプで、術後に取り除く必要がないものなので、
鼻洗いを毎日することで少しずつ溶け出ていくのだと説明されました。
鼻洗いは洗面器などの容器に500ccのぬるま湯(ひと肌程度)に塩5グラムを混ぜたもの
を用意します。鼻洗い器はゴム製で、容器の中の食塩湯を鼻に注入しやすく作られています。
あーと声を出しながら、鼻に食塩湯を注入すると、口やもう片方の鼻から食塩湯と共に鼻血や
溶けた綿球などが流れ出てきます。
鼻洗いの後はとてもすっきりして、気持ちの良いものでした。これが食塩なしだったり水だ
ったりするとかなりむせるので、必ずひと肌程度のお湯に食塩を定量混ぜたものを使用します。
鼻血の量が少し減ってきました。それでもやはり眠ってしまうと鼻血でシートを汚します。
綿球を替える回数が徐々に減りました。鼻血がおさまってきたのでトイレなども行きやすく
なりました。
入院5日目
朝、退院前の診察がありました。その前に朝食やら帰宅の支度をしました。診察後に精算をして、
退院時の薬をもらい、自分で車を運転して家に帰りました。
次の二週間後の診察までの間は、鼻洗い時以外は綿球をいれておくことをすすめられました。
キズが乾燥してかたまるとはがすのが大変になるからということでした。
鼻中隔湾曲症の手術退院後の経過
鼻血は退院後も数日は止まりませんでした。
片方の鼻の出血が止まったのが退院3日後、その2日後になってももう片方の鼻血が止まらず、
鼻の中をのぞいてみると、何か入っているように見えるし、つまり感もなかなか解消しない
ので、何かあったら近くの耳鼻科に行けと言われていたのでいくことにしました。
診断は粘膜のむくみで、このままでもおそらく自然にひいていくが、薬を使えば早まるとい
うことだったので、鼻血がいつまでも続くのがストレスだったため処方をしてもらうと、すぐ
につまり感が薄まり、翌日には鼻血も止まりました。長年悩んでいたいびきは全くなくなりま
した。
わずかに鼻血は出ていましたが、綿球を入れておかなければいけないと言うほどの量ではなく
なり、退院後すぐに仕事に出ていた私は、綿球隠しのためにしていた夏場のマスクの暑さに
耐えかね、綿球なしで出勤するようになりました。
薬の効果かその後どんどん回復しています。
術後20日ほどたった頃、まるで乾燥したへその緒のようなかちかちになった大きな血の塊
(1.5センチくらい)が鼻をかんだ時に、スポンと鼻から出て、まるで世界が変わったように
鼻の穴が貫通した感覚を覚えました。それから、周囲のにおいがとても感じられるようになり
、手術がうまくいったなと感じられた瞬間でした。
まとめ
いかがでしょうか。
体験談をできるだけ細かく書こうと思って書いてみました。
ただし、これは私の場合であり、必ずしも皆さんがこのような経過をたどるとは限りません。
どうか一例として参考にする程度にとどめていただければと思います。
関連する記事はこちらでーす
鼻中隔湾曲症を治すといびきが治る?睡眠時無呼吸を治す 手術・入院体験談1
鼻中隔湾曲症手術後5か月目の現在の状態についてお話しします