離婚って、そう簡単なものではありません。
離婚に伴い、子どもの親権をめぐって調停を
することになった時の体験談をお話しします
離婚に伴い、親権をめぐって調停をすることになったきっかけ
離婚するときには、婚姻時に共に生活してきた様々な事柄について、
今後どうするかを話し合う必要があります。
たとえば持っていたもの。
貯金や財産、家や車、家具、ペット、保険、などなどどちらがどうするか
ということについて、きちんと話し合いを持たなければなりません。
そのようなときに、平等に分けようと思ってもどうしても分けられないもの
ってありますよね。
私が離婚届を提出するときには、元夫は子供二人の親権について、
私が親権を持っても構わないといい、双方が同意して離婚届に印をうって
提出をしました。
そのほかの財産などについても自前で協議書を作り、双方が印をうって
一部ずつ保管するという方法で、丸くおさまったと思っていました。
しかし届提出し、荷物をまとめて子どもと一緒に家を出たその数日後、
元夫は「やっぱり子どもの親権を自分にくれないか」と言い出しました。
それに対して私は断固拒否しました。
そしたら、元夫は「裁判を起こす!」と言ってきました。
それからしばらくして、私の元に親権をめぐる調停を起こされたという
通知が届きました。
私にはその頃、まだ知識がなく、調停と裁判の違いがよくわかりませんでした。
とにかく、絶対に負けられないと思い、すぐに弁護士事務所を探して
相談に行きました。
調停と裁判ってどう違うのか
まず、調停という場は、テレビでよく見るような広い場所で、
正面の少し高い場所に裁判官がいて、争いの当事者が双方同じ部屋に入り、
それぞれの意見などを聞いて、弁護士が補足して裁判官が判決を
くだすというようなアレとは大きく違いました。
私が調停に行ったときは、6畳もないような小さな部屋に
テーブル一つとイスが数脚置かれていて、
テーブルのこちら側に私と私の弁護士
テーブルの向こう側には、民間人である調停委員という方が二名座って
こちらの言い分を調停委員さんに話すというものでした。
争いの相手である元夫はその建物内の別の部屋におり、数回の調停の間に
顏を合わせることは一度もありませんでした。
お互いの言い分をそれぞれ、同じ日に交代で同じ調停委員さんに話し、
本来ならば双方で話し合うべきところを、間に入って仲介してもらっている
という感じでした。
なので一度の調停でかかる時間は1時間から2時間くらいあったように
思います。
つまり、大きく言えば、調停は当事者間の意思で決まり、裁判は裁判官の
判断で決めるということになるのです。
当事者だけで話し合おうとすると、冷静さを欠き、すぐ喧嘩になってしまう
ような場合には、調停で第三者に入ってもらって話を進めるほうがスムーズ
にことが進みます。
あくまでも調停は、お互いの話し合いの延長であるということです。
調停でお互いが一歩も譲らず、何度話し合っても決着がつかない場合は
調停不成立となります。
そうなったときに、裁判を起こすかどうかは当事者が決めるということ
です。
また、調停には必ず出席しなければならないということはなく、当事者が
話し合いをする意味がない、もしくは話し合う必要がないと思えば、出席
しないこともできます。
結果的に私の場合は、子どもがまだ7歳以下と小さく、親権を持つのは
私であることが妥当だという話に落ち着いて、決着がつきました。
今思えば、30万近く弁護料を払って、わざわざ弁護士を雇うまでもなかっ
たと思いましたが、当時は、絶対に子どもを渡したくないという思いから
弁護士にお願いをしました。
これがもしも調停で終わらず、向こうが裁判まで起こしていたら、さらに
弁護料がかさんでいたと思います。
調停で決まったことには法的な効力がある
最終的に調停で決定された事柄には、法的な効力があります。
それに従わなければなりません。
調停委員の方をいかに自分の方に引き込めるかが重要となります。
ですから、感情的になったり、敵対心をむき出しにしたような話し方では
冷静さを欠いているととられかねません。
あくまでも、自分の思いを理解してもらえるように、率直に話すことが
大事ではないかなと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
調停をおこされたといってあわてることはありません。
落ち着いて自分の意見をきちんと理解してもらうことが一番重要です。
頑張りましょうね!